【事実は小説よりも奇なり!?】D.B.クーパー事件

さてさて、今回から始まった、このコーナー。

世界で起こった未解決事件や奇妙な事件を紹介していこうと思います。

切り裂きジャック等、未解決事件って何故か人を惹きつける不思議な魅力がありますよね。


で、その第一弾はD.B.クーパー事件。


D.B.クーパーって何?

ピーチ姫を拉致した悪党面の亀?違います。


1971年アメリカで起きたハイジャック事件の犯人と目される人物の名前です。


当時のノースウエスト航空をハイジャックした犯人が20万ドル(約1億円)を要求したのち、飛行機からパラシュートで逃走するという前代未聞の事件です。


世界で唯一の未解決のハイジャック事件と呼ばれてます。


まさに、あばよ~父っつあ~~ん!!状態な訳です。


容疑者はダン・クーパーと名乗る人物。


ノースウエスト航空11便はワシントンD.C.発シアトル行きで、オレゴン州ポートランド空港を経由する便に「ダン・クーパー」と名乗る男が搭乗しました。

男は機内でバーボンを注文し、代金を支払う際、客室乗務員にメモを渡して言いました。


「爆弾を持っている。すぐにメモを見てほしい」


そのメモには爆弾を所持していること、乗客の身代金20万ドルとパラシュート4つを要求することが書かれてました。


搭乗客にバレないようにして実際に機長が確認すると、バッグにはガチでダイナマイトと思われるものが入っていました。


ハイジャックされた以上、管制塔はハイジャック犯に従うように指示を出しました。


飛行機は目的地であるシアトルに着陸。


その際、要求していた20万ドルと4つのパラシュートが機内に運び込まれ、男は確認を終えてから、乗客36名と乗務員2名を解放しました。


ちなみにフライト中も着陸後も乗客はハイジャックされていたことを知らなかったため、パニックにはならなかったそうです。^^;


このため、男はハイジャック犯であるにも関わらず、紳士的などと言われてのちのち人気を博したようです。

鼠小僧やアルセーヌ・ルパンにも通ずる義賊という訳でしょうかね。^^


■パラシュートで飛び降りた男は逃げ延びたか?


飛行機はシアトルを離陸してネバダ州リノへ向かいました。


機内には人質として乗務員2名が残っているため、男の要求に従わざるを得ません。


米軍戦闘機が追跡を開始。

一方、男は機体を高度1万フィート(3000m)を維持して飛ぶように指示。


男はリノに到着するまで、乗務員2名を操縦室から絶対に出ないように命じ、自分は客室に戻ります。


そして、午後8時すぎのこと。


機体が大きく揺れ始めます。客室に何か大きな異変が起きていることは確実だが、乗務員は操縦室から出ることができない状態。


そして開けてびっくり玉手箱。


飛行機がリノに着陸した時、客室には男の姿も現金もパラシュートもなく、機体後方にある非常用ドアが開いていたというのです。


男はパラシュートで現金を持って飛行機から飛び出したとしか考えられない。


追跡していた米軍戦闘機は視界不良のため、男が飛び出る瞬間を確認してはいなかったという・・・。



■ダン・クーパーからD.B.クーパーへ。事件の名称変更


高度1万フィートの上空からであれば、パラシュートで飛び降りることも可能なため、男は異例の飛び方を指示したと考えられているようです。


此処で或る憶測がたちます。


犯人はスカイダイビングに深い知識を持ち、実践できるやつなんじゃね?


だが、しか~し!!


推測されるパラシュートの着地点周辺を捜索したが、手がかりとなるものは何一つ発見されず。


死んでいれば死体が発見されるはず。・・・ということは生きている?


のちにFBIはダニエル・B・クーパーという名の人物を容疑者として拘束、これが報道されたことで、この事件は通称「D.B.クーパー事件」と呼ばれるようになりましたが、ダニエル・B・クーパーなる人物は無実でした。


事件から8年後、コロンビア川流域で身代金の一部が発見されましたが、捜査が進展することはなかったといいます。



■犯人はハイジャックの常連、リチャード・マッコイ説


有力な犯人説としてリチャード・マッコイという男の名前がよくあがるようです。


リチャードは元軍人であり、爆発物の処理に長けている。そしてスカイダイビングのインストラクター。


さらにダン・クーパーとリチャードは顔立ちもよく似ていたといいます。


そして、リチャードはなんと別のハイジャック事件の犯人であったようです。


D.B.クーパー事件の翌年の1972年は32件ものハイジャック事件が起こり、その1件がリチャードの犯行。


かつ、手口も飛行機からパラシュートで飛び降りるという全く同じもの。


この時もリチャードは逃走に成功したが、潜伏先で逮捕されます。


懲役45年・・・のはずだったが、何とリチャードは脱獄に成功してしまいます。この時点で、かなりの離れ業ですよね。 笑


だが、全ては上手くいかなかったようです。


お天道様は、ちゃんと見てるんだぜ!?


んで、脱獄3ヶ月後、潜伏先でFBIと銃撃戦になり射殺。


リチャードがダン・クーパーであったか否かは今となっては誰もわからず。。。


早期の人質解放、紳士的な振る舞い、飛行機からパラシュートで飛び降りて逃げ延びるというドラマティックな手法がウケて(生きているかは不明ですが)、一時、ダン・クーパーはヒーロー的な人気を博しました。


如何でしたでしょうか?

まるで映画や小説、アメコミ(アメコミか?? 笑)に登場するような人物ですよね。 笑


誰も傷つけていない。更には未解決だからこそ人気を得た事件と言えるでしょう。


この手の事件は、真相や犯人が分かってしまっては興醒めしてしまう側面もありますからね。


ここまできたら、もう永久に解決しないで欲しいと何処かで思うのは僕だけでしょうか。^^




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